【書評】最新のSAA-C03形式対応「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」SAA試験対策にとてもおすすめの一冊(無料)

【書評】最新のSAA-C03形式対応「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」SAA試験対策にとてもおすすめの一冊(無料)

SAAの試験対策に「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」がとても良かったので書評を書きました。
Clock Icon2022.11.10

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クラスメソッドコリアのm.hashimotoです!

SAA試験対策として、「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」(無料)がとても良かったのでご紹介します。

最新の【SAA-C03形式】に対応しています。

この記事の目次

  • 本の概要
  • 「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」書評
  • 最後に
  • 本のリンク

本の概要

SAA試験に初めてチャレンジする方の最初の一歩として、順番に読み進めていくことができます。

各章には、まとめとして「本章のまとめ」があり、復習にも使えます。

最後に、SAAサンプル問題が40問あります。

目次のAWSサービス末尾にはそれぞれ以下の記号が付いています。

  • ★★…重要度が非常に高い項目
  • ★…重要度が高い項目
  • 記号無し…余裕があったら学習したい項目
  • 【SAA-C03新設】…SAA-C03で新設となった項目

時間がない場合は★★の項目を優先的に読み、次に★を、そして記号無しの順序で時間配分をしながら学習していくことができます。

既にSAAC02試験形式で資格取得された方は、【SAA-C03新設】のみピックアップすることで効率的に最新の試験改定に対応できます。

その後、細かなアップデートを復習する目的で★★、★と進めていくこともできます。

著者

株式会社 Kurokawa Web Services 代表 くろかわこうへい

「AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書」書評

目次

  1. ネットワークとコンテンツ配信
  2. コンピューティング
  3. ストレージ
  4. データベース
  5. セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
  6. マネジメントとガバナンス
  7. サーバーレス
  8. コンテナ
  9. AWSコスト管理
  10. アプリケーション統合
  11. 分析
  12. 移行と転送
  13. 機械学習
  14. デベロッパーツール
  15. メディアサービス
  16. フロントエンドのウェブとモバイル

*番外編 サンプル問題40問

 

1.ネットワークとコンテンツ配信

この章では、AWSの基本的なネットワーク関連のサービスや機能を学ぶことができます。

最も基本となるAmazon VPCを始め、Amazon Route53やAWS ELB、Amazon CloudFrontなど試験頻出のサービスについて解説されています。

2.コンピューティング

この章では、AWSでコンピューティングを行う方法を学ぶことができます。

AWS上に仮想サーバを立てられるAmazon EC2や試験頻出のAmazon EC2 AutoScaling、インフラ環境のデプロイを自動化するAWS ElasticBeanstalk、バッチ処理を構築できるAWS Batchなどを中心に解説されています。

【SAA-C03新設】として、AWS Outposts、VMware Cloud on AWS、AWS Wavelengthがあります。

3.ストレージ

この章では、AWSのストレージサービスを学ぶことができます。

最も基本となるAmazon S3を始め試験頻出のAmazon EBS、ストレージの3種類(ブロック/ファイル/オブジェクトストレージ)の違い及び各サービスの特徴について解説されています。

最初に「バックアップ戦略」について書かれており、RPO/RTOの比較やバックアップ戦略の種類に関して解説されており勉強になりました。

4.データベース

AWS上でデータベースを扱うための各種サービスを学ぶことができます。

基本的なRDB形式のデータベースを提供するAmazon RDSや、AWSがクラウド向けに構築したデータベースであるAmazon Aurora、NoSQLデータベースを提供するAmazon DynamoDBなどを中心に解説されています。

【SAA-C03新設】として、Amazon Neptune、Amazon Timestreamがあります。

5.セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス

セキュリティやコンプライアンス、アイデンティティは、現在社会で事業を展開する上では非常に重要な考え方であり、AWSでもそれらを遵守するためのサービスを学ぶことができます。

最も基本となるAWS IAMを始め、関連サービスの機能や特徴について解説されています。

最初に「なぜセキュリティが必要なのか」について書かれており、Columnにある情報セキュリティの3要素および7要素が勉強になりました。

(この章で紹介されているAWSサービスは多岐にわたり、各章の中でも一番サービス数が多かったです。)

6.マネジメントとガバナンス

AWSを利用してサービスを運用するためには、適切なマネジメントとガバナンスが求められます。

システムの監視を行うAmazon CloudWatchを中心に、関連サービスの機能や特徴について解説されています。

【SAA-C03新設】として、Amazon Managed Grafana、Amazon Managed Service for Prometheus、AWS Protonがあります。

(この章で紹介されているAWSサービス数も多岐にわたり、5章に負けず劣らずでした。)

7.サーバーレス

サーバーレスは、サーバーを用意しなくてもアプリケーションを動作させられるサービスです。

サーバーレスの特徴や、AWS Lambda、AWS Fargateなどを中心としたサーバーレスサービスの機能について解説されています。

最初に「サーバーレスとは」について書かれています。

8.コンテナ

この章では、AWSのコンテナオーケストレーションサービスを学ぶことができます。

試験ではコンテナ自体の仕様までを深く問われることはなく、Amazon ECSやAmazon EKSのサービス仕様についての理解を問われます。

特にAmazon ECSは他サーバーレス系サービスと組み合わせた設計について解説されています。

サーバーレスでコンテナを実行できるAWS Fargateも頻出問題です。

最初に「コンテナとは」について書かれています。

9.AWSコスト管理

AWSにて発生するコストを管理するサービスを学ぶことができます。

コストを時系列で可視化するAWS Cost Explorerや、あらかじめ設定した予算に到達しそうなときにアラートを発行してくれるAWS Budgetsなどを中心に、各種サービスの特徴について解説されています。

10.アプリケーション統合

AWSで複数のアプリケーションを構築するとき、イベントというかたちでそれぞれのアプリケーションを統合できます。

イベントをメッセージという形で発行するAmazon SQSやAmazon SNS、Amazon EventBridgeなどを中心に、関連サービスの機能や特徴について解説されています。

最初に「イベント駆動型アーキテクチャとは」について書かれています。

【SAA-C03新設】として、AWS AppSync、Amazon AppFlowがあります。

11.分析

AWSのマネージドサービスには、各種分析を行う機能を提供してくれるものがあります。

データウェアハウスの機能を提供するAmazon Redshiftや、ストリーミングデータを処理できるAmazon Kinesisなどを中心に、それぞれの機能や特徴について解説されています。

【SAA-C03新設】として、AWS Data Exchange、Amazon Data Pipeline、AWS Lake Formationがあります。

12.移行と転送

AWSに対してデータの移行や転送を行うサービスを学習することができます。

物理デバイスを使いAWS環境とオンプレミス環境間でデータを転送するAWS Snow Familyなどを中心に、各種データ移行・転送サービスの特徴について解説されています。

【SAA-C03新設】として、AWS Application Discovery Serviceがあります。

13.機械学習

AWSのマネージドサービスにて機械学習の機能を利用できます。

画像や動画を分析するAmazon Rekognition、自然言語を処理するAmazon Comprehend【SAA-C03新設】などを中心に、それぞれの機能や特徴について解説されています。

【SAA-C03新設】として、Amazon Comprehendの他に、Amazon Forecast、Amazon Fraud Detector、Amazon Kendraがあります。

14.デベロッパーツール

SAA-C03試験ガイドによると、デベロッパーツールはAWS XRayのみの出題範囲となります。

重要度は低いため、AWS XRayの概要を大まかに理解し、どのようなサービスか把握するのみで試験対策としては十分です。

試験対策を優先する場合は他のサービスを優先することも一つの選択肢となります。

15.メディアサービス

【SAA-C03新設】として、Amazon Kinesis Video StreamsとAmazon Elastic Transcoderが出題される可能性があります。

ただし、どちらも詳細なサービス仕様までを問われることは考えにくいため、試験対策を優先する場合はあまり時間をかけずに、他の重要サービスを優先して学習することも一つの選択肢となります。

16.フロントエンドのウェブとモバイル

この章では、フロントエンドやモバイルのAWSサービスを学習することができます。

サーバーレスサービスと組み合わせて出題されるAmazon API Gateway、【SAA-C03新設】として AWS Amplifyを重点的に学習することができます。

他のサービスは、試験対策としては概要を押さえておく程度で十分です。

*番外編 サンプル問題40問

 

最後に

この本の特徴は以下の通りです。

  1. 【SAA-C03形式】完全対応
  2. 豊富な図解
  3. 充実のサンプル問題

このクオリティでしかも無料で提供されている時代に感謝しつつ、SAA試験の最初の一歩としてぜひオススメしたい一冊です。

ぜひ一度お手に取ってはいかがでしょうか。

以上、クラスメソッドコリアのm.hashimotoでした!

本のリンク

AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書: 合格へ導く虎の巻 Kindle版

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